薬剤師による新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種をめぐって2日、狭間研至氏(ファルメディコ社長)が企画したオンライン討論会で、医師や薬剤師らが意見を交わした。5月31日の厚生労働省検討会で薬剤師による接種は当面見送りとなったが、討論会の参加者は「残念だが、次にどうつなげるかを考えることが大事」との考えで一致。今後、どこかの段階で薬剤師も接種可能な職種として認められるように、「既卒薬剤師や薬学生を対象に、筋肉注射などワクチン接種に必要な知識や技能を修得する研修や教育を各地で展開し、実績を示すことが重要」と呼びかけた。
渡部一宏氏(昭和薬科大学教授)は「今回の結果は残念だったが、将来を見据えて、薬剤師向けの注射実技の研修会を開催すべき」と強調。全国の薬系大学と地域薬剤師会が協力して取り組むよう促した。