厚生労働省は1日、生化学工業の関節機能改善剤「ジョイクル関節注30mg」(一般名:ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム)について、5月16日の発売直後からショック、アナフィラキシーを認めた症例が出ていることを踏まえ、添付文書の「警告」欄を新設し、「重要な基本的注意」を改訂すると共に、「安全性速報(ブルーレター)」で医療関係者に速やかに注意喚起を行うよう同社に指示した。承認後の副作用報告で重篤なショック、アナフィラキシーを認めた10例のうち、因果関係が否定できない死亡例が1例報告されているため、ブルーレターによる注意喚起が必要と判断した。
ジョイクルは、生化学工業が3月23日に変形性関節症の効能・効果で承認を取得。5月16日に小野薬品が販売を開始し、使用患者数は約5500人と推定している。