厚生労働省は21日、英アストラゼネカと米モデルナの新型コロナウイルス感染症ワクチンを特例承認した。国内で承認されたワクチンは、米ファイザーの「コミナティ筋注」に続き3種類が揃ったことになり、ワクチン確保にメドがついた格好。モデルナ製については、武田薬品が速やかに供給を開始し、今週から東京や大阪などで実施される大規模接種で用いる予定だ。
両製品は20日の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で「特例承認して差し支えない」とされた。田村憲久厚生労働相は同日夜、記者団に対して、「大規模接種会場で使用するモデルナ製はしっかりと供給し、それぞれの会場で接種を開始してもらうことになる」と述べた。全国民への接種に向けては「より幅広い接種体制が組みやすくなるので、自治体と相談しつつ、新たな接種体制を組みたい」と語った。