厚生労働省は、来夏の運用開始を目指す電子処方箋について、近くクラウドを活用した電子処方箋管理サービスのシステム改修作業に着手する。システム構築後、医療機関や薬局が登録した処方・調剤情報がシステム上で誤った内容で変換されないかなど十分なテストを行い、運用を開始したい考え。システム改修と並行して、医療機関や薬局が共有すべき処方・調剤情報の具体化や電子署名の仕組み、疑義照会のルール整備も検討を進める。
■疑義照会ルールも検討
電子処方箋は、オンライン資格確認等システムを基盤に紙の処方箋を電子化し、国内の医療機関と薬局が電子化された処方・調剤情報を一元的に管理し、活用する仕組み。処方箋を応需した薬局は、患者の求めに応じて医療機関が登録した電子処方箋を取得することが可能になる。