抗真菌薬「イトラコナゾール錠」に睡眠導入剤が混入した問題で、福井県から60日間の業務停止命令を受けていた小林化工の清間工場(福井県あわら市)の処分が11日に解除された。ただ、業務停止命令が解除されても業務再開に向けては、同社に課された業務改善命令の確実な実行が必須となる。福井県は「小林化工への業務改善命令は多岐にわたり、改善すべき事項が全て改善されているか確認した後でようやく業務再開になる」とし、長期化は避けられない見通しだ。
業務停止命令が解除となったのは、同社の第二種医薬品製造販売業と清間工場の医薬品製造業務。処方箋医薬品の業許可となる第一種医薬品製造販売業と主力工場である矢地工場に対する医薬品製造業の業務停止期間は6月5日までとなっており、同社の法令違反に対する業務停止命令はそのタイミングで解除される。