厚生労働省は、2月1日に開催された第26回ジェネリック医薬品品質情報検討会の概要を公表した。これまでの検討会で溶出挙動の課題が指摘された12品目のうち、改善に至っていない2品目が報告された。このうち、日医工の「トフィソパム錠50mg『日医工』」では先発品との溶出挙動を合わせることができず、薬価を削除することになった。
第26回検討会では、2013年の第11回から昨年の第25回までの検討会で、溶出挙動に課題が見られた品目に関する製造販売業者の改善状況が報告された。
日医工の「トフィソパム錠50mg『日医工』」については処方変更の製造が終了し、溶出挙動を確認した結果、先発品と溶出挙動を合わせることができないとして、薬価を削除することとした。
鶴原製薬の「バラシクロビル錠500mg『ツルハラ』」については、錠剤間のばらつき改善を検討しているとしたものの、昨年は同剤を製造しなかったため、改善に至っていないとした。
日本ケミファの「テルミサルタン錠40mg『ケミファ』」、日本薬品の「テルミサルタン錠40mg『NPI』」では、ラボスケールで改善傾向が見られたものの、実生産機での確認に入っているとして、出荷スケジュールの報告に猶予期間を求めた。
一方、長生堂製薬の「セフジニカプセル100mg『JG』」、日医工の「同100mg『日医工』」、武田テバ薬品の「同100mg『TYK』」、陽進堂の「同100mg『YD』」については、いずれも品質に問題がないことが確認されたとして、JGと日医工は1月以降、TYKは今月以降、YDは5月以降に出荷する予定とした。