田村憲久厚生労働相は2日の閣議後会見で、米ファイザーの新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種対象範囲の12歳以上への拡大について、薬事・食品衛生審議会が可能と判断すれば、接種開始に向けた準備に入る考えを示した。
国内で接種が進められているファイザーの「コミナティ筋注」の接種対象者は現在、16歳以上としている。
ただ、同社は12~15歳を対象とした第III相試験の結果、「100%の有効性を示した」と発表。米国食品医薬品局(FDA)等に緊急使用許可を申請する方針も示している。
この発表を踏まえた政府の対応について、田村氏は「医薬品医療機器総合機構(PMDA)で確認し、審議会でしっかりと議論して判断する」と説明。
薬食審が接種可能と判断した場合は、接種開始に向けた準備を進める考えを示した。