厚生労働省は、患者が加入している公的医療保険の資格を確認でき、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする「オンライン資格確認等システム」の本格運用開始時期を当初の3月末から長ければ半年程度延期する。26日の社会保障審議会医療保険部会で了承された。3月初めから動作確認を目的としたプレ運用を開始していたが、医療機関・薬局の導入準備が進まず、システムの不具合も確認されたため。遅くとも薬剤情報の閲覧開始を予定している10月までに本格運用を開始したい考えだ。
オンライン資格確認等システムは、医療機関・薬局でのカードリーダー申し込み数が約10万3000機関と約45%を占め、薬局では4万軒と約67%が申し込みを行っている。