医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【東京都】健康食品からメラトニン-薬機法違反で販売中止

【東京都】健康食品からメラトニン-薬機法違反で販売中止

読了時間:約 1分5秒
2021年03月17日 AM10:45

東京都は12日、睡眠導入等を目的とした健康食品1製品から、入眠改善剤に含有される医薬品成分「」が検出されたと発表した。医薬品医療機器等法に違反するとして、既に販売中止と自主回収を販売会社に指示しており、製品所有者には使用中止を呼びかけている。

メラトニンが検出されたのは、渋谷区のCIGAが米国から輸入販売していた「HEMP Baby CBDグミ」の1製品。原材料としてコーンシロップや砂糖のほか、睡眠導入や炎症抑制等を目的とするカンナビジオールを含んでいる。昨年8月から販売され、現在までに約5000個を売り上げている。しかし、都が情報提供を受けて、健康安全研究センターで同製品の試験を行った結果、グミ1個当たり1.5~3.7mgのメラトニンを含有していることが発覚した。

都は、薬機法第55条2項の「無承認薬の販売、授与の禁止」に反すると判断し、同社に販売中止と自主回収を指示した。

接種により健康被害を受ける可能性が否定できないとして、製品所有者に直ちに使用を中止すること、健康被害が疑われる場合は速やかに医療機関を受診するよう求めている。

メラトニンは入眠改善剤の有効成分として使用されているが、傾眠、頭痛などの副作用も確認されている。健康被害の恐れから、うつ病治療剤として使用されるフルボキサミンマレイン酸塩との併用を禁忌としている。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【文科省】阪大が創薬人養成事業採択-最大3年間プログラム実施
  • 【厚労省】赤色3号の自主点検要請-基準上回る含有量確認で
  • 【ウエルシアHD 桐澤社長】営業利益500億円の改善効果-ツルハと経営統合3年後に
  • 【製薬協】関税対応チーム立ち上げ
  • 【財政制度分科会】私立大の公立化は慎重に-大学規模適正化も必要
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい