日医工が承認書と異なる方法で製造された医薬品を製造販売した問題について、富山県は3日、医薬品医療機器等法に基づき、同社富山第一工場に5日から4月5日まで医薬品製造業として32日間、同社に5日から28日まで医薬品製造販売業として24日間の業務停止命令を出した。同社は10年前から品質試験で不適合となった医薬品を適合品となるよう不適正な救済措置を行っていた。福井県から過去最長となる116日間の業務停止命令を受けた小林化工に続き、後発品メーカー大手の日医工が行政処分となったことで、後発品に対する信頼低下は免れない状況だ。
■10年以上前から逸脱処理
同社は、2020年4月から21年1月中旬にかけ75品目に上る自主回収を実施しており、富山県と医薬品医療機器総合機構(PMDA)が2月下旬に富山第一工場に立入調査を行っていた。