新型コロナウイルス感染症の拡大防止策を盛り込んだ2020年度第3次補正予算が1月28日、参議院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。
厚生労働省の第3次補正予算のうち、地域の医療提供体制を維持・確保するための医療機関等支援に1兆9374億円を計上した。医療機関・薬局の感染拡大防止支援には858億円を充て、そのうち感染拡大を防ぐために対策を行う薬局には、感染拡大防止対策や体制確保などに要した費用として上限20万円の実費を補助する。
小児科などへの支援や新型コロナウイルス感染症からの回復患者の転院支援にかかる診療報酬上の特例的な対応に71億円を計上。新型コロナウイルスワクチンの接種体制の整備・接種の実施には5736億円を充てる。
そのほか、PCR検査や抗原検査など検査体制の更なる充実には672億円、国内企業の新型コロナウイルス感染症ワクチン実用化に1200億円、治療薬の確保に229億円を計上した。検疫所や国立感染症研究所の機能強化には584億円を盛り込んだ。
薬剤師など国家試験事業の新型コロナウイルス感染症対策として25億円を充て、受験者間の距離を1m以上確保するための試験会場などの経費を計上した。