日本保険薬局協会は、「薬局職員のコロナ感染による影響調査」の結果を公表した。それによると、回答会員社数137社(薬局数:1万0314軒)のうち、「PCR陽性者あり」と回答したのは30社で、PCR陽性となった人数は119人だった。
調査結果によると、これまでに薬局職員の新型コロナ感染や感染者もしくはその疑いがある人との濃厚接触に関して、保健所へ相談、保健所の判断によって職員の自宅待機等の対応が必要になった薬局数は61社250軒となった。その中で、半日以上臨時休業が必要になった薬局数は17軒、営業再開もしくは継続するために薬局職員の入れ替えを行った薬局数は66軒となった。
記者会見で首藤正一会長(アインホールディングス)は、「日本国内の感染者の状況と比べて、薬局における感染者は比較的少ない」と指摘。「医療機関として医薬品を供給するため、対策を万全に取ってきたことから感染者を抑えられている」とした。
また、薬局内での患者への感染、患者からの感染に関しては、「会員企業の中からは1件の報告もない」とし、「対策はしっかりと取られていた」と強調した。