厚生労働省は、来年以降も初診を含むオンライン診療の恒久化に関する検討を継続する。21日に開催した「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」で了承された。年内に一定の方向性を示す予定だったが、新型コロナウイルス感染症の再拡大で結論を見送った。来年6月に取りまとめた上で、関係学会などでの検討を踏まえ、来秋をメドにオンライン診療に関する指針を改定する計画だ。
初診を含めたオンライン診療をめぐっては、新型コロナウイルスの感染拡大で特例的に実施を認める措置が運用されている。オンライン診療の恒久化を目指す政府の方針を受け、検討会で年内に一定の方向性を示すことを念頭に検討を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症の再拡大を背景に、時限的・特例的措置を当面継続し、来年以降も引き続き検討を続けることを決めた。