医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > データ解析で共同研究-LDIなど3者、癌患者のアウトカム評価

データ解析で共同研究-LDIなど3者、癌患者のアウトカム評価

読了時間:約 1分12秒
2020年12月16日 AM10:40

(LDI)、、ファイザーは14日、電子カルテ情報を含む医療ビッグデータを解析し、癌患者の臨床アウトカムを評価する方法論の研究を3者で進めると発表した。次世代医療基盤法に基づく匿名加工医療情報提供に向けた契約を3者間で締結し、研究成果を個別化医療の進展や医薬品の早期開発などにつなげる。

共同研究では、医師の診療録などテキストデータが多く含まれる電子カルテの情報を、臨床アウトカムの評価に資するデータとしての取得方法を検討する。その上で、電子カルテ情報から、治療の効果や安全性に関する臨床アウトカムを生成する方法やアルゴリズムの開発に取り組む。さらに解析の実施に必要な情報を、全国の施設情報が含まれたデータベースから取得できるか確認する。

LDIとNTTデータは昨年、それぞれ認定匿名加工医療情報作成事業者、認定医療情報等取扱受託事業者として国から認定を取得。電子カルテ情報を含む医療ビッグデータの構築と、匿名加工した医療ビッグデータの研究利用を推進している。

医療ビッグデータとしてレセプトデータやDPC調査データは以前から利用されていたが、得られる情報には限界があった。診療録などを含む電子カルテデータを利用することで、治療の効果や安全性まで解析できると期待されている。

ただ、電子カルテに定型的な記載方法はなく、医療従事者によって異なる表現で記載されており、利用には新しいアルゴリズムの開発などの方法論の構築が必要とされていた。今回、その解決に向けた研究に3者で取り組むことになった。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【APACで議論】アジアに基金設立構想-革新薬のアクセス支援へ
  • 【政府】緊急対応パッケージを決定-米関税対応、医薬品も重点
  • 【24年度改定特別調査】薬局の半数が歯科と連携-副作用の情報提供に期待
  • 【外用貼付剤推進議連】保険給付堅持を強く要望-局所性経皮吸収鎮痛剤で
  • 【文科省】阪大が創薬人養成事業採択-最大3年間プログラム実施
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい