厚生労働省は11日、後発品280品目を薬価基準に収載する。初の後発品収載は、疼痛治療薬「プレガバリン」(先発品:リリカ=ファイザー)など3成分12規格123品目。先発品メーカーから特許使用の許可を得て後発品として発売するオーソライズドジェネリック(AG)の収載は、初後発に限ると「クロピドグレル硫酸塩・アスピリン」(コンプラビン配合錠=サノフィ)など2成分4規格4品目が収載され、新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品の「0.4がけ」とするルールは1成分7規格80品目に適用される。
今回、薬価収載の希望品目は288品目だったが、安定供給に不安が生じたなどの理由により8品目が取り下げられ、最終的に69社の94成分154規格280品目が収載された。
収載状況の内訳を見ると、内用薬が44成分73規格155品目、注射薬が27成分40規格42品目、外用薬が23成分41規格83品目となった。歯科用薬剤の収載はなかった。
初めて収載された後発品は、疼痛治療薬のプレガバリン、アルツハイマー型認知症治療薬のリバスチグミン、抗血小板薬のクロピドグレル硫酸塩・アスピリンの3成分12規格123品目。内用薬が2成分8規格83品目、外用薬が1成分4規格40品目だった。
このうち、先発品メーカーから特許使用の許可を得て後発品として先行発売するAGは、プレガバリンとクロピドグレル硫酸塩・アスピリンの2成分が収載される。
医療安全の観点から一般名に変更したなどの代替新規を含め、収載品目数が多かった上位企業は、武田テバファーマが16品目で最多となり、次いで日医工の14品目、東和薬品の11品目、沢井製薬と小林化工の10品目、第一三共エスファ、帝國製薬、陽進堂の8品目となった。
代替新規を除いた収載品目数の上位企業は、日医工の11品目、沢井製薬と東和薬品の10品目、第一三共エスファと陽進堂の8品目、共創未来ファーマとニプロの7品目の順だった。
収載品目数が最も多かったのは、プレガバリンの22社80品目、リバスチグミンの10社40品目だった。
新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品の「0.4がけ」とするルールは、プレガバリンに適用された。