後発品メーカーの小林化工は、販売中の経口抗真菌剤「イトラコナゾール錠」の自主回収を開始した。4日に「同錠50『MEEK』」の一部ロットに睡眠導入剤「リルマザホン塩酸塩水和物」が混入している事実が判明したのを受け、重篤な健康被害や死亡の原因となり得るクラスIの自主回収を開始。また、7日には混入が認められた同剤の一部ロット以外の全ロット、100、200mg製剤でも、承認書で記載されている工程とは異なる製造実態が確認されたため、クラスIIの自主回収を始めると発表した。
7日現在で、ふらつきや躁うつ、意識障害や意識消失など63例の副作用が報告されている。福井県医薬食品・衛生課は、「早急に自主回収を完了させることが先決。今後、必要に応じて立ち入り検査などを実施していく」とコメントしている。