厚生労働省の「薬剤師の養成および資質向上等に関する検討会」は25日、薬学教育の現状について参考人からヒアリングを行った。構成員からは実務実習体制について、受け入れる施設と学生側の認識に乖離があることなどを指摘する声が上がった。現場で活用できる科学的思考を養うため、各大学の研究の質を評価する仕組み構築を求める意見も出た。
鈴木匡参考人(名古屋市立大学薬学研究科教授)は、薬学実務実習の展望として、画一的な実習から地域や実習生に合わせた実習への転換、時代のニーズに合った臨床準備教育の充実、指導薬剤師の質を担保することなどがより充実した実務実習に必要とした。