■近く省令案、意見募集へ
厚生労働省は、医師や薬剤師が最新の添付文書情報にアクセスできるよう医療用医薬品の外箱などに表示する符号として、GS1コードを採用する方針を固めた。今後、製造販売業者に対しては製品の容器や包装に符号を記載するよう求め、医療従事者には符号を読み取るためのアプリをインターネットに接続可能な端末にダウンロードする必要があることなどを周知する。2021年8月の改正医薬品医療機器等法の第2弾施行に向け、添付文書の電子的提供に関する省令案をまとめ、近く意見募集を開始する予定。
医薬品や医療機器の添付文書は頻繁な改訂が行われ、製造販売業者から情報提供されている紙媒体の添付文書が最新情報でないことが課題となっている。改正薬機法では、医療用医薬品に関する添付文書の製品同梱を廃止し、原則的に電子的な方法で提供するよう定めている。最新の添付文書情報にアクセスできるよう製品の外箱などに符号を表示し、医療機関や薬局などに確実に届ける仕組みを構築することが明記されている。