■全体的には改善傾向
厚生労働省は11日、2019年度「医薬品販売制度実態把握調査」(覆面調査)の結果を公表した。前回調査に比べて全体的に改善傾向が示されたものの、エフェドリンやコデインなどを含む「濫用の恐れがある医薬品」の販売ルールを遵守していない店舗やインターネット販売サイトが依然として多く存在していることが分かった。特にインターネットでの販売では、5年連続で遵守率50%を満たしておらず、改善が必要な実態が浮き彫りとなった。
調査は、薬局・薬店が店舗やインターネットで要指導医薬品や一般用医薬品が適正に販売されているかどうかを把握するため、調査員が消費者を装って実施しているもの。今回は、5036の店舗(薬局1880件、店舗販売業3156件)、500件のインターネット販売サイトを対象に実施した。