今後の「with コロナ社会」において必要となる研究を迅速に選出
中谷医工計測技術振興財団は6月30日、「緊急支援 新型コロナウイルス感染症対策助成プログラム」の助成先を45件決定したことを発表した。同財団は、医工計測技術分野における技術開発や技術交流等の促進と人材の育成を目的に幅広い助成事業を展開している公益財団法人。申請募集は6月1日~22日だった。
世界が新型コロナウイルス感染の脅威に晒されている中で、多くの研究者が人々を救うためにそれぞれの専門分野で緊急的に研究を進めようとしている。しかし、現状の下では必要な研究資金の確保が容易ではないと同財団は考えた。そこで今回、タイムリーかつ、スピード感を重視した助成を行うため、緊急支援を創設したという。治療薬やワクチン開発などのように公的な助成の対象となっていないが、緊急的な助成が必要とされる幅広い研究分野を対象とした。
同プログラムは、新型コロナウイルス感染症に対応した研究、健康医療戦略の推進に必要となる研究開発や新たなアイデアの検証など、緊急的な助成を必要とする研究に対し、1件当たり原則200万円、総額1億円を助成するもの。助成期間は、2020年7月~2021年6月末までの1年間。決定にもスピード感を重視し、募集期間終了後8日で45件の助成先を決定した。選ばれた各機関には、7月1日より助成金振込みを開始している。
今回選ばれた研究は、新たな感染防止策や感染者のスクリーニングシステムの開発、また、コロナウイルスの迅速な検出方法の確立や、気象データに基づくCOVID-19発症数予測モデルの構築など、今後の「with コロナ社会」において、必要となるような興味深い研究が数多く含まれている。助成先および研究テーマの詳細は、下記関連リンクに記載されている。
▼関連リンク
・公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 助成実績