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下部消化管用スコープ「EC-L600ZW7」「EC-L600XP7/L」を発売-富士フイルム

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2020年06月02日 AM11:30

内視鏡システム「」用スコープ

富士フイルム株式会社は6月1日、内視鏡システムの光源にレーザーを用いた内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用の下部消化管用スコープの新ラインアップとして、拡大スコープ「」と極細径スコープ「」を、富士フイルムメディカル株式会社を通じて同日より発売したと発表した。


画像はリリースより

LASEREOは、波長の異なる2種類のレーザー光の発光比率を変え、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI」などの画像強調機能を用いて、炎症の診断や微小な病変の観察をサポートする内視鏡システム。特に、早期がんに特徴的な粘膜表層の微細血管などの変化の観察で、医療機関からの評価が高いという。

今回発売する2種類の下部消化管用スコープは、いずれも挿入部に高い弾発性を持つ素材を採用。医師が操作する際に、手元の力が先端部まで伝わりやすい設計の「高追従挿入部」と、軟性部先端が軟らかく曲がり、曲がった後はまっすぐに戻りやすい設計の「カーブトラッキング」との組み合わせにより、特に屈曲部が多い大腸へのよりスムーズな挿入をサポート。また、操作部の各種ボタンを、術者が操作しやすい位置に配置し、効率的な検査をサポートする。

スムーズな挿入と曲がりやすさが特徴のEC-L600ZW7、極細ロングでクリアな視界が特徴のEC-L600XP7/L

内視鏡の拡大スコープは、主に内視鏡のスクリーニング検査で発見された疾患部を拡大し、微細な血管や粘膜表層を観察するために用いられる。EC-L600ZW7は光学拡大率最大約145倍の拡大観察が可能で、粘膜の表面を詳細に観察することができる。内視鏡挿入時は、患者のコンディションによってしっかりとした挿入を行うために硬さが求められるシーンがあるが、同製品は軟性部外径が12.8mmと大きく高硬度のため、そのようなシーンでのスムーズな挿入をサポートする。さらに、硬度調整リングを回すことで、挿入部の硬さを任意に調整できる「硬度調整機能」により、腸管の屈曲や形状、術者の好みに合わせて曲がりやすさを選択することができ、大腸の深部への挿入をサポートする。鉗子口径は3.8mmと大口径のため、幅広い処置具に対応するとともに、体液やポリープの回収などをスムーズに行うことが期待される。

EC-L600XP7/Lは、軟性部外径が9.3mmの極細径かつ、有効長1690mmのロングタイプ。大腸内で炎症や癒着を起こしている場合や、大腸が長い患者への挿入をサポートする。極細径ながら、メガピクセルCMOSセンサによって近接2mmからの観察で、粘膜表層の微細な血管などを高精細・高画質な画像で映し出す。さらに、極細径でありながら副送水管路を搭載しており、消化管内の粘液や残渣などを除去する副送水機能が使用可能で、クリアな視界を確保し、効率的な検査をサポートする。

同社は、「今後も独自技術を生かし、医療現場のニーズに応える幅広い製品・サービスの提供を通じて、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持増進に貢献していく」と、述べている。

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