国内の製薬企業で新型コロナウイルスの感染が相次いで報告されている。第一三共、ノバルティスファーマの社員、日本新薬の社外役員で新型コロナウイルス感染が判明した。
第一三共で感染が確認されたのは、富山営業所に勤務している社員1人。3月31日からケガの治療のために入院していたが、病院で医療関係者の新型コロナウイルス陽性が確認され、同社社員もPCR検査を受けたところ、12日に新型コロナウイルス陽性であることが判明した。現在も同病院に入院しているが、見舞いなどによる他の社員との接触はなかったことが確認されており、同営業所内での感染拡大は発生しないとしている。
ノバルティスファーマでは、東京本社に勤務する社員1人の感染が確認された。この社員は発熱が続いたためPCR検査を実施したところ、13日に陽性が確認された。症状は軽症で、現在自宅療養を行っている。2月末から在宅勤務を実施しており、業務のための外出はしていないという。
日本新薬の社外役員も11日午後に新型コロナウイルス陽性が判明した。同役員の直近の出社日は3月16日で、それ以降は出社しておらず、管轄の保健所からも社内での濃厚接触者は指定されていない模様。
一方、医療機器メーカーでは、オムロンの京都事業所に勤務している社員1人の感染が14日に判明した。2日から在宅勤務しており、その後は出社していないため、関係者に濃厚接触者はいないとしている。