日本医師会は1日、新型コロナウイルスの感染拡大が医療現場に大きな負担を与えている現状を踏まえ、「医療危機的状況宣言」を発表した。同ウイルス以外の患者も治療を続ける必要があること、医療者が感染すれば現場を離れざるを得ないことなどから「国民に適切な医療を提供できなくなる」と強い懸念を示した。その上で、医療崩壊を防ぐため、国民に対して手洗いなどの健康管理を徹底して感染を広げない対策と適切な受診行動を取るよう求めた。
医療危機的状況宣言を発表した横倉氏
都内で記者会見した横倉義武会長は、国内の感染状況について「世界で最も高齢化が進んでいるが、人口に占める死亡者数はドイツよりも低い」と分析。