■入学式も7割が中止へ
全国の薬系大学74大学の8割で今年度の卒業式・学位授与式を中止したことが、薬事日報の調べで明らかになった(表参照)。新型コロナウイルス感染症の拡大が3月の卒業シーズンを直撃した格好で、未だ感染が広がりを見せる状況では、大勢の学生や保護者が一堂に会する式典実施は難しいと判断した模様だ。一方、卒業生や学部代表者と教職員のみで規模を縮小して実施した大学も見られ、薬学生の新たな門出を祝う舞台の確保と感染拡大防止に苦慮する様子がうかがえた。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を受け、国内でも大規模イベントの中止や自粛が進んでおり、薬業界ではきょう25日から京都で開催予定だった日本薬学会第140年会が中止となったほか、各種研修会や講演会等の中止が相次ぐなど影響が出ている。