国立感染症研究所が行う新型コロナウイルス感染症治療薬の研究開発に対し、少なくとも製薬12社が化合物原薬を提供して化合物スクリーニングに協力していることが、日本製薬工業協会のまとめで明らかになった。厚生労働省が2月7日に事務連絡を発出し、製薬各社に感染研の「新型コロナウイルス感染症の治療に用いる医薬品の基礎的なスクリーニング計画」への協力を呼びかけていたが、要請に応えた格好だ。
製薬協が10日時点で会員各社の取り組み状況をまとめたところ、感染研に化合物原薬を提供していると情報開示したのは、アステラス製薬、EAファーマ、エーザイ、キッセイ薬品、サンファーマ、塩野義製薬、第一三共、大日本住友製薬、田辺三菱製薬、中外製薬、富士フイルム富山化学、マルホの12社。