直近5週間の国内検出は50%がB型
国立感染症研究所は3月23日、2020年第11週:3月9日~3月15日(3月18日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第11週の定点当たり報告数は1.29(患者報告数6,379)となり、前週の定点当たり報告数3.13より減少した。都道府県別では岩手県(5.64)、石川県(2.90)、青森県(2.72)、大阪府(2.53)、京都府(2.50)の順となっている。1県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、46都道府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約4万人(95%信頼区間3.5~4.5万人)となり、前週の推計値(約10.3万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約0.8万人、5~9歳が約1.4万人、10~14歳が約0.4万人、15~19歳が約0.1万人、20代が約0.3万人、30代が約0.5万人、40代が約0.3万人、50代が約0.2万人、60代が約0.1万人、70歳以上が約0.1万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約725.8万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域はなく、注意報レベルを超えている保健所地域は1県の1か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は48例で、前週(111例)より減少。24都道府県から報告があり、年齢別では0歳(1例)、1~9歳(21例)、10代(4例)、20代(3例)、30代(2例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(5例)、80歳以上(9例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2020年第7週~2020年第11週)でB型(50%)、AH1pdm09(48%)、AH3亜型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ