抽出効率が向上、より高感度な測定を実現
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は3月12日、クラミジア・トラコマチス(CT)および淋菌(NG)を確認する検査キット「コバス6800/8800システムCT/NG」を3月10日に発売したと発表した。
クラミジア感染症と淋菌感染症は、性感染症の中でも頻度の高い疾患。感染しても無症状のことが多く、治療をせずに放置した場合に男女双方で不妊の原因になることがある。
今回発売した「コバス6800/8800システムCT/NG」は、リアルタイムPCR法を原理とし、全自動遺伝子検査装置「コバス6800システム」または「コバス8800システム」を用いて、CTおよびNGのDNAを測定できる遺伝子検査キットだ。
同社の従来法「コバス4800システムCT/NG」のアッセイデザインを引き継ぎ、CT、NGどちらも2つのターゲットを設定しているため変異株にも柔軟に対応できる。加えて、抽出効率が向上したことで、より高感度な測定を実現するとしている。
1台でさまざまな項目の運用が可能に
同キットは、コバス4800システムと良好な相関性が得られている。また、コバス4800では必要だった核酸抽出検体のPCR装置への載せ替え作業が不要となった。フルオートメーションによりウォークアウェイ時間を延長し、検査技師の業務負担を軽減する。
その他、コバス6800/8800システムの試薬ラインナップが増えたことで、1台でさまざまな項目の運用が可能となった。HCV、HIV-1、HPVは、CT/NGとミックスバッチ測定が可能で、3.5時間で96テストの検体処理能力は検査室の効率化に貢献するとしている。
同キットの発売により、大型遺伝子検査装置コバス6800/8800の検査ラインナップがさらに充実し、より処理能力の高い装置による、より高感度の検査を提供できるようになったと、同社は述べている。
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・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース