2月22、23日に実施された第105回薬剤師国家試験で、薬剤師国試予備校大手「医学アカデミー薬学ゼミナール」が全受験者を対象に実施した自己採点の結果、2日時点で平均総合正答率は67.2%と前回の71.1%に比べ、約4ポイント低下していることが分かった。第103回、104回に比べ、問題の難易度が上がり、補正を加えた第104回の合格ラインとなっていた65%以上(225点)の得点率を突破した新卒生は75%程度、既卒を含めても66%と低調だった。必須問題の難易度が高く、足切りにかかる受験生は例年よりも多くなりそうだ。薬ゼミの木暮喜久子学長は「禁忌肢や解なしなどは考慮していないが、かなり悪い結果」と分析している。
第105回薬剤師国試には約1万4000人が受験し、薬ゼミによると6年制新卒の受験者が約9100人を占めるという。薬ゼミ自己採点システムから1万2107人の入力情報をもとに2日時点で集計を行ったところ、平均得点は231.9点と第104回の245.3点、第103回の237.1点に比べ、低くなっていた。