警報超え28か所、注意報超え51か所
国立感染症研究所は2月28日、2020年第8週:2月17日~2月23日(2月26日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第8週の定点当たり報告数は6.12(患者報告数3万192)となり、前週の定点当たり報告数7.49より減少した。都道府県別では北海道(16.31)、石川県(13.00)、大阪府(10.98)、岩手県(8.95)、愛知県(8.81)の順となっている。2県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、45都道府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約20.2万人(95%信頼区間18.2~22.2万人)となり、前週の推計値(約26.3万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約2.1万人、5~9歳が約7.4万人、10~14歳が約4.9万人、15~19歳が約0.9万人、20代が約0.8万人、30代が約1.4万人、40代が約1.2万人、50代が約0.7万人、60代が約0.5万人、70代以上が約0.5万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約695.4万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は12道府県の計28か所、注意報レベルを超えている保健所地域は21道府県の51か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は195例で、前週(337例)より減少。43都道府県から報告があり、年齢別では0歳(14例)、1~9歳(80例)、10代(15例)、20代(3例)、30代(4例)、40代(3例)、50代(4例)、60代(20例)、70代(19例)、80歳以上(33例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2020年第4週~2020年第8週)でAH1pdm09(76%)、B型(23%)、AH3亜型(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ