警報レベル超え100か所を切る
国立感染症研究所は2月14日、2020年第6週:2月3日~2月9日(2月12日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像はリリースより
2020年第6週の定点当たり報告数は9.04(患者報告数4万4,737)となり前週の定点当たり報告数14.11より減少した。都道府県別では北海道(12.92)、沖縄県(12.67)、群馬県(11.78)、愛媛県(11.77)、長崎県(11.63)の順となっている。1道で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、46都府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約31.5万人(95%信頼区間29.4~33.6万人)となり、前週の推計値(約49.6万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約3.8万人、5~9歳が約9.0万人、10~14歳が約6.0万人、15~19歳が約1.8万人、20代が約1.5万人、30代が約2.6万人、40代が約2.9万人、50代が約1.6万人、60代が約1.1万人、70代以上が約1.2万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約648.9万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は35道府県の計93か所、注意報レベルを超えている保健所地域は32都道府県の109か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は455例で、前週(771例)より減少。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(22例)、1~9歳(168例)、10代(33例)、20代(6例)、30代(7例)、40代(14例)、50代(16例)、60代(30例)、70代(63例)、80歳以上(96例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2020年第2週~2020年第6週)でAH1pdm09(89%)、B型(9%)、AH3亜型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ