警報超え43都道府県139か所、注意報超え47都道府県244か所
国立感染症研究所は2月7日、2020年第5週:1月27日~2月2日(2月5日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第5週の定点当たり報告数は14.11(患者報告数7万76)となり前週の定点当たり報告数18.00より減少した。都道府県別では高知県(21.23)、愛知県(19.76)、宮崎県(19.66)、長崎県(19.00)、佐賀県(18.41)の順となっている。1道で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、46都府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約49.6万人(95%信頼区間46.9~52.3万人)となり、前週の推計値(約65.4万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約6.0万人、5~9歳が約12.7万人、10~14歳が約7.8万人、15~19歳が約2.7万人、20代が約2.6万人、30代が約4.5万人、40代が約5.3万人、50代が約3.3万人、60代が約2.4万人、70代以上が約2.2万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約617.4万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は43都道府県の計139か所、注意報レベルを超えている保健所地域は47都道府県の244か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は766例で、前週(1,083例)より減少。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(28例)、1~9歳(255例)、10代(50例)、20代(13例)、30代(17例)、40代(24例)、50代(35例)、60代(67例)、70代(113例)、80歳以上(164例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2020年第1週~2020年第5週)でAH1pdm09(91%)、B型(8%)、AH3亜型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ