警報超え44都道府県150か所、注意報超え47都道府県300か所
国立感染症研究所は1月31日、2020年第4週:1月20日~1月26日(1月29日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第4週の定点当たり報告数は18.00(患者報告数8万9,436)となり前週の定点当たり報告数16.73より増加した。都道府県別では高知県(33.83)、宮崎県(30.56)、長崎県(28.59)、佐賀県(27.51)、大分県(26.59)の順となっている33都道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、14県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約65.4万人(95%信頼区間61.9~68.9万人)となり、前週の推計値(約63.4万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約7.6万人、5~9歳が約14.5万人、10~14歳が約10.3万人、15~19歳が約3.7万人、20代が約3.9万人、30代が約6.3万人、40代が約7.9万人、50代が約4.8万人、60代が約3.3万人、70代以上が約3.2万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約567.8万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は44都道府県の計150か所、注意報レベルを超えている保健所地域は47都道府県の300か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,074例で、前週(1,216例)より減少。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(57例)、1~9歳(347例)、10代(64例)、20代(7例)、30代(15例)、40代(29例)、50代(52例)、60代(92例)、70代(180例)、80歳以上(231例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第52週~2020年第4週)でAH1pdm09(90%)、B型(9%)、AH3亜型(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ