シドニー大学薬学部博士課程の藤田健二氏らの研究グループは、5月から日本で薬局版クオリティ・インディケーター(QI)の導入成果などを検証する臨床研究をスタートさせる。昨年3月まで実施した臨床研究「JP-QUEST」の第二弾で、今回は薬局薬剤師が提供する外来高齢者ケアの質をQIで可視化することに取り組む。また、QI導入による調剤報酬の各加算の算定に対する効果を評価する。2月に研究説明会を開き、参加薬局を募集する計画だ。
薬局版QIは、主に薬局薬剤師の業務プロセスの質を数値化する指標のことである。継続的にQIスコアをモニタリングし、必要に応じて対策を講じることにより、業務の質改善に役立てることができる。