厚生科学審議会感染症部会の新型インフルエンザ対策に関する小委員会は20日、今後の抗インフルエンザウイルス薬の備蓄方針を議論し、「バロキサビルマルボキシル」(販売名:ゾフルーザ)の備蓄を見送った。現状では臨床データが不足していると判断したもので、「詳細なデータや経験を蓄積した時点で備蓄を再考する」と結論づけた。
新型インフルエンザに対する国の方針として、国と都道府県で抗インフルエンザ薬を4500万人分備蓄する目標を示しており、現在はオセルタミビル(タミフル)やザナミビル(リレンザ)など5種類を備蓄している。