定点当たり報告数は前週より減少、B型は若干増加し5%に
国立感染症研究所は1月24日、2020年第3週:1月13日~1月19日(1月22日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第3週の定点当たり報告数は16.73(患者報告数8万3,037)となり前週の定点当たり報告数18.33より減少した。都道府県別では高知県(26.58)、福井県(25.81)、長崎県(24.87)、愛知県(24.06)、福岡県(23.55)の順となっている。11県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、36都道府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約63.4万人(95%信頼区間60.0~66.7万人)となり、前週の推計値(約78.5万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約7.6万人、5~9歳が約11.4万人、10~14歳が約8.2万人、15~19歳が約3.5万人、20代が約4.3万人、30代が約6.5万人、40代が約8.5万人、50代が約5.8万人、60代が約4.0万人、70代以上が約3.5万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約502.4万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は45都道府県の計137か所、注意報レベルを超えている保健所地域は46都道府県の297か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,204例で、前週(1,700例)より増加。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(84例)、1~9歳(348例)、10代(59例)、20代(14例)、30代(25例)、40代(36例)、50代(55例)、60代(115例)、70代(182例)、80歳以上(286例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第51週~2020年第3週)でAH1pdm09(93%)、B型(5%)、AH3亜型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ