陰部清掃は1人の患者に約30分、看護・介護の負担に
BD(ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー)は12月23日、グループ会社である株式会社メディコンが、陰部清拭用ワイプシート「ピュレル(R)シュアステップ(TM)ペリケア」を販売開始することを発表した。
画像はリリースより
自分で排尿ができず尿道カテーテルを使用している患者や、入浴やシャワーが許可されていない患者、介護を要する高齢者には、陰部の清潔を保ち、感染症を予防するために陰部洗浄が行われる。洗浄は、尿道や肛門周囲の汗や汚れを取り除いて清潔に保つだけでなく、皮膚や粘膜の防御機能を保ち、新陳代謝を促進することが期待される。通常、患者1人に1日1回を基本とし、ぬるま湯やシャワーボトル、洗浄剤、ガーゼ等が用いられる。しかし、1回に30分程度を要するため看護業務の大きな負担になっている。
統一した手順でケア、使い切りタイプで交差感染のリスク低減
同製品は、これまでのお湯と洗浄剤による洗浄に代わる陰部清拭用のワイプシート。1パッケージ5枚入りで、清拭1ステップ毎にシート1枚を使用し、5ステップで陰部洗浄が完了する。尿道カテーテルを留置している患者のケアにおいても、同製品を用いることで5ステップの統一した手順で実施することが可能。1パッケージ使い切りのため、使いまわしによる交差感染のリスク低減にも貢献する。また、製品にはアルコールなどの消毒剤成分が含まれず、アロエベラ葉エキス等の保湿成分が配合されており、ケア後の肌を保護する。さらに、ケア時間の短縮は患者さんの心理的負担に配慮することにもつながる。
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・日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 プレスリリース