警報レベル超えの保健所地域は計138か所、注意報レベル超えは計350か所
国立感染症研究所は1月20日、2020年第2週:1月6日~1月12日(1月16日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第2週の定点当たり報告数は18.33(患者報告数9万811)となり前週の定点当たり報告数13.93より増加した。都道府県別では愛知県(26.12)、佐賀県(25.82)、宮崎県(24.64)、岡山県(24.01)、鹿児島県(23.72)、福岡県(23.51)、群馬県(21.66)、沖縄県(21.59)、千葉県(21.26)、福島県(21.23)、長崎県(20.99)、静岡県(20.72)、山梨県(20.61)、三重県(20.56)、愛媛県(20.49)、福井県(19.89)、秋田県(19.80)、高知県 (19.77)の順となっている。35都府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、12道県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約78.5万人(95%信頼区間74.9~82.2万人)となり、前週の推計値(約45.7万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約9.1万人、5~9歳が約9.4万人、10~14歳が約6.0万人、15~19歳が約4.2万人、20代が約7.4万人、30代が約9.4万人、40代が約12.4万人、50代が約9.3万人、60代が約6.1万人、70代以上が約5.3万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約439.0万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は43都道府県の計138か所、注意報レベルを超えている保健所地域は46都道府県の350か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,651例で、前週(1,404例)より増加。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(98例)、1~9歳(421例)、10代(54例)、20代(15例)、30代(26例)、40代(61例)、50代(81例)、60代(167例)、70代(307例)、80歳以上(421例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第50週~2020年第2週)でAH1pdm09(95%)、B型(3%)、AH3亜型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ