警報レベル超えの保健所地域は計131か所
国立感染症研究所は1月15日、2020年第1週:2019年12月30日~2020年1月5日(2020年1月10日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第1週の定点当たり報告数は13.93(患者報告数6万4,553)となり前週の定点当たり報告数23.24より減少した。都道府県別では秋田県(45.20)、岐阜県(40.78)、鳥取県(26.31)、茨城県(24.98)、滋賀県(24.65)の順となっている。6県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、41都道府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約45.7万人(95%信頼区間40.2~51.3万人)となり、前週の推計値(約87.7万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約4.4万人、5~9歳が約4.3万人、10~14歳が約2.9万人、15~19歳が約2.3万人、20代が約5.7万人、30代が約6.8万人、40代が約8.3万人、50代が約5.0万人、60代が約3.1万人、70代以上が約2.9万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約360.5万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は40都道府県の計131か所、注意報レベルを超えている保健所地域は42都道府県の154か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,397例で、前週(1,431例)より減少。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(112例)、1~9歳(395例)、10代(60例)、20代(29例)、30代(26例)、40代(55例)、50代(63例)、60代(127例)、70代(224例)、80歳以上(306例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第49週~2020年第1週)ではAH1pdm09(98%)、AH3亜型(1%)、B型(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ