警報レベル超えの保健所地域は計151か所
国立感染症研究所は1月10日、2019年第52週:12月23日~12月29日(2020年1月8日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2019年第52週の定点当たり報告数は23.24(患者報告数11万5,002)となり前週の定点当たり報告数21.22より増加した。都道府県別では山口県(38.39)、秋田県(33.61)、大分県(30.78)、山形県(30.28)、愛知県(29.94)の順となっている。37都府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、10道県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約87.7万人(95%信頼区間83.3~92.2万人)となり、前週の推計値(約76.2万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約10.1万人、5~9歳が約18.9万人、10~14歳が約12.2万人、15~19歳が約4.0万人、20代が約5.8万人、30代が約8.9万人、40代が約12.4万人、50代が約7.2万人、60代が約4.3万人、70代以上が約4.0万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約314.8万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は38都道府県の計151か所、注意報レベルを超えている保健所地域は全47都道府県の352か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,419例で、前週(1,194例)より増加。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(87例)、1~9歳(497例)、10代(101例)、20代(15例)、30代(33例)、40代(39例)、50代(63例)、60代(130例)、70代(191例)、80歳以上(263例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第48~52週)ではAH1pdm09(97%)、AH3亜型(1%)、B型(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ