注意報レベル超えは全47都道府県の350か所
国立感染症研究所は12月27日、2019年第51週:12月16日~12月22日(12月25日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2019年第51週の定点当たり報告数は21.22(患者報告数10万5,221)となり前週の定点当たり報告数15.62より増加した。都道府県別では山口県(41.46)、宮城県(31.8)、埼玉県(29.57)、大分県(28.91)、愛知県(27.55)の順となっている。45都府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、1道1県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約76.2万人(95%信頼区間71.6~80.7万人)となり、前週の推計値(約53.5万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約8.7万人、5~9歳が約19.8万人、10~14歳が約12.8万人、15~19歳が約3.5万人、20代が約4.3万人、30代が約6.7万人、40代が約9.7万人、50代が約5.1万人、60代が約3.1万人、70代以上が約2.5万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約227.1万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は1都1道2府30県の計111か所、注意報レベルを超えている保健所地域は全47都道府県の350か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,184例で、前週(858例)より増加。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(59例)、1~9歳(412例)、10代(104例)、20代(8例)、30代(23例)、40代(29例)、50代(53例)、60代(102例)、70代(181例)、80歳以上(213例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第47~51週)ではAH1pdm09(97%)、AH3亜型(2%)、B型(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ