薬学教育協議会は、「2019年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査」をまとめた。6年制薬学部73大学(74学部)の卒業生の進路は、薬局が最も多く、ドラッグストアなどの一般販売業を合わせると就職者は約5割を占め、第1期卒業生を輩出した12年以来、最高水準に達した。一方で、無給の研究生などを含め「就職しなかった」学生の総数は1574人と昨年度の1536人からわずかに増加。このうち、非就職者と未定者の合計は1377人と昨年の1374人から横ばいとなった。また、新卒者のうち第104回薬剤師国家試験を受験しなかった学生も892人と昨年の973人から減少した。
調査は、6年制第8期生を輩出した薬系大学をはじめ、全国の国公私立薬系大学73大学(74学部)から回答を得た。6年制卒業生の総数は1万0400人と最多となった昨年から821人増加し、初めて1万人を突破した。男女別に見ると、男性が4063人、女性6337人だった。