第36週以降の累積推計受診者数は150万人超え
国立感染症研究所は12月20日、2019年第50週:12月9日~12月15日(12月18日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2019年第50週の定点当たり報告数は15.62(患者報告数7万7,425)となり前週の定点当たり報告数9.52より増加した。都道府県別では山口県(31.94)、北海道(29.76)、宮城県(26.69)、青森県(24.14)、富山県(24.04)、埼玉県(20.84)の順となっている。全47都道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約53.5万人(95%信頼区間50.1~56.9万人)となり、前週の推計値(約32.5万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約6.1万人、5~9歳が約14.5万人、10~14歳が約9.8万人、15~19歳が約2.5万人、20代が約2.9万人、30代が約4.7万人、40代が約6.3万人、50代が約3.2万人、60代が約2.0万人、70代以上が約1.6万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約150.9万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は1道1府18県の計52か所、注意報レベルを超えている保健所地域は1都1道2府38県の295か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は856例で、前週(546例)より増加。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(60例)、1~9歳(330例)、10代(76例)、20代(5例)、30代(18例)、40代(24例)、50代(30例)、60代(64例)、70代(119例)、80歳以上(130例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第46~50週)ではAH1pdm09(95%)、AH3亜型(3%)、B型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ