中央社会保険医療協議会は18日の総会で、2020年度調剤報酬改定に向け、4日に提案された対人業務の評価をめぐり、改めて議論した。薬剤師による簡易懸濁法の説明と指導の評価については、診療側、支払側の両委員から反対意見は出なかったものの、薬剤服用歴管理指導料に関して、患者が再度来局する期間を短くすることについては両側委員から効果を疑問視する声が上がった。
この日の総会では、引き続き検討することとしていた対人業務の評価について議論。退院後に簡易懸濁法を開始する患者に薬局で薬剤選択を提案し、家族に簡易懸濁法を説明・指導したことの評価について、有澤賢二委員(日本薬剤師会常務理事)は「患者に適切な薬物治療を提供する上で非常に有効。医師と薬剤師の連携の観点からも一定の評価が必要」と訴えた。