注意報レベル超えは、1都1道2府31県の181か所
国立感染症研究所は12月13日、2019年第49週:12月2日~12月8日(12月11日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2019年第49週の定点当たり報告数は9.52(患者報告数4万7,200)となり前週の定点当たり報告数5.52より増加した。都道府県別では都道府県別では北海道(25.11)、青森県(21.88)、富山県(19.31)、宮城県(19.03)、山口県(15.84)の順となっている。46都道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、1県では前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約32.5万人(95%信頼区間29.8~35.1万人)となり、前週の推計値(約18.4万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約4.0万人、5~9歳が約9.8万人、10~14歳が約6.4万人、15~19歳が約1.2万人、20代が約1.4万人、30代が約2.6万人、40代が約3.5万人、50代が約1.7万人、60代が約1.0万人、70代以上が約0.8万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約97.4万人となった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は1道6県の計15か所、注意報レベルを超えている保健所地域は1都1道2府31県の181か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は545例で、前週(309例)より増加。44都道府県から報告があり、年齢別では0歳(27例)、1~9歳(226例)、10代(44例)、20代(5例)、30代(13例)、40代(16例)、50代(16例)、60代(33例)、70代(71例)、80歳以上(94例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第45~49週)ではAH1pdm09(95%)、AH3亜型(4%)、B型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ