中央社会保険医療協議会総会は13日、2020年度診療報酬改定に向け、高度な医療を提供する特定機能病院でのフォーミュラリー(使用ガイド付き医薬品集)作成の評価をめぐって議論した。診療側の医師委員からは、安定供給の懸念や使用医薬品が制限されることを不安視する反対意見が続出。一方、支払側委員は、安全性や経済性にメリットがあるとし、評価に賛同した。後発品使用体制加算の評価項目の一部としてフォーミュラリーを要件化するなど、条件付きで評価すべきとの声も上がった。
既に一部の医療機関では、医薬品の適正使用などの観点からフォーミュラリーを採用しているが、日本病院薬剤師会の調査結果によると、フォーミュラリー作成に取り組んでいる特定機能病院は21.3%にとどまるのが現状である。