■代替新規外、100品目下回る
厚生労働省は13日、後発品178品目を薬価基準に収載する。内訳は代替新規が126品目、代替新規以外が52品目で、代替新規以外の品目数が100を下回ったのは過去10年間では初めて。初の後発品収載は、制吐剤「アプレピタント」(先発品:イメンドカプセル=小野薬品)など6成分11規格16品目。新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品の「0.4がけ」とするルールが適用された成分、先発品メーカーから特許使用の許可を得て後発品として発売するオーソライズドジェネリック(AG)の収載はなかった。
今回、薬価収載の希望品目は178品目で、安定供給上の不安や採算上の理由、企業の都合による取り下げはなく、81成分151規格178品目が全て収載された。
収載状況の内訳を見ると、内用薬が39成分72規格84品目、注射薬が10成分17規格17品目、外用薬が34成分62規格77品目だった。歯科用薬剤はなかった。
初めて収載された後発品は、制吐剤のアプレピタント、抗ウイルス剤のラミブジン・アバカビル硫酸塩、抗真菌剤のミカファンギンナトリウム、抗サイトメガロウイルス化学療法剤のガンシクロビル、喘息・COPD治療配合剤のブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物、吸入ステロイド喘息治療剤のブデソニドの6成分11規格16品目。内用薬が2成分4規格7品目、注射薬が2成分3規格3品目、外用薬が2成分4規格6品目だった。
医療安全の観点から一般名に名称変更したなどの代替新規を含め、収載品目数が多かった上位企業は、日本ジェネリックが14品目で最多となり、次いで小林化工の11品目、鶴原製薬、帝國製薬の10品目、武田テバファーマ、東和薬品の9品目の順となった。
代替新規を除いた収載品目の上位企業は、日本ジェネリックの12品目、沢井製薬、帝國製薬の5品目、東和薬品、日本化薬、扶桑薬品の4品目の順だった。
後発品の収載品目数が最多となったのは、モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物の5社10品目で、10品目以上となったのは同成分のみとなった。