厚生労働省は9日、ビグアナイド系経口血糖降下薬「メトホルミン塩酸塩」について、発癌性物質のN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が混入されていないか分析するよう求める事務連絡を、製薬企業15社に発出した。シンガポール保健科学庁(HSA)がメトホルミン含有製剤から微量のNDMAが検出され、一部事業者が自主回収に着手したと発表し、欧米規制当局も注意喚起を行っていることを受けた対応。NDMAの混入リスクの有無や分析結果が得られる時期のメドを27日までに報告するよう求めている。
今回の事務連絡は、シンガポールのHSAがメトホルミン含有製剤からNDMAが検出され、一部事業者が自主回収に着手したと発表し、米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)も注意喚起を行っていることを受けたもの。