北海道と福島の計4か所で警報レベル超え
国立感染症研究所は12月6日、2019年第48週:11月25日~12月1日(12月4日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2019年第48週の定点当たり報告数は5.52(患者報告数2万7,393)となり前週の定点当たり報告数3.11より増加した。都道府県別では北海道(16.76)、青森県(15.48)、石川県(10.52)、富山県(10.42)、宮城県(9.23)の順となっている。全47都道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約18.4万人(95%信頼区間16.4~20.4万人)となり、前週の推計値(約10.6万人)より増加。年齢別では、0~4歳が約2.3万人、5~9歳が約6.0万人、10~14歳が約3.5万人、15~19歳が約0.7万人、20代が約0.8万人、30代が約1.4万人、40代が約1.8万人、50代が約0.9万人、60代が約0.6万人、70代以上が約0.4万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約64.9万人となった。なお、第36週から第46週までの推計受診者数は、週ごとに順に、約2.1万人、約3.7万人、約3.1万人、約2.8万人、約3.2万人、約3.0万人、約2.3万人、約2.6万人、約3.3万人、約3.5万人、約6.3万人だった。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は北海道3か所と福島県1か所の計4か所、注意報レベルを超えている保健所地域は1都1道1府20県の70か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は306例で、前週(160例)より増加。43都道府県から報告があり、年齢別では0歳(15例)、1~9歳(137例)、10代(28例)、20代(7例)、30代(6例)、40代(9例)、50代(10例)、60代(20例)、70代(30例)、80歳以上(44例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第44~48週)ではAH1pdm09(94%)、AH3亜型(5%)、B型(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ