関東周辺に病院や老人保健施設などを展開する戸田中央医科グループは、医薬品の使用指針「フォーミュラリー」を傘下の29病院に拡大することを目指し、本部の薬剤部門に作業部会を立ち上げた。慢性期病院で策定したフォーミュラリーの急性期病院への導入方法など、拡大に向けた課題の解決策などを検討している。これまでに15領域のフォーミュラリーを策定し、傘下8病院が段階的に導入した。グループ内での浸透を図りつつ、地域への展開も模索する。
傘下の新座病院が2014年からフォーミュラリーの運用を開始したのを皮切りに、グループ内の各病院で導入が進んだ。これまで策定したフォーミュラリーは、生活習慣病治療薬を中心に、▽DPP-4阻害薬▽SGLT-2阻害薬▽HMG-CoA還元酵素阻害薬▽利尿薬▽レニン・アンジオテンシン系阻害薬▽カルシウム拮抗薬▽H2受容体拮抗薬▽プロトンポンプ阻害薬▽ヒスタミン受容体拮抗薬――など15領域に及ぶ。各病院は、それぞれの特徴に応じて導入するフォーミュラリーを選択している。