警報越えは沖縄の1か所、注意報越えは3県3か所
国立感染症研究所は11月15日、2019年第45週:11月4日~11月10日(11月13日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2019年第45週の定点当たり報告数は1.03(患者報告数5,084)となり、流行開始の指標である1.00を上回った。全国的なインフルエンザの流行に入ったと考えられる。都道府県別では沖縄県(4.45)、鹿児島県(2.66)、青森県(2.48)、長崎県(2.31)、福岡県(2.03)の順となっている。33道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられたが、2府県で定点当たり報告数の増減に変化なく、12都県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとにした推計受診者数については、現在システムの調整を行っていることから、可能となった時点から情報提供を行う予定だという。
警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は沖縄県の1か所(八重山)だった。また、注意報レベルを超えている保健所地域は長崎県の1か所(県南)、新潟県の1か所(佐渡)、青森県の1か所(八戸市)の計3か所だった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は71例で、前週(57例)より増加。25都道府県から報告があり、年齢別では0歳(2例)、1~9歳(27例)、10代(5例)、20代(1例)、30代(2例)、50代(1例)、60代(9例)、70代(10例)、80歳以上(14例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2019年第41~45週)ではAH1pdm09(98%)、AH3亜型(1%)、B型(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ